[テンセント・Tencent]の解説

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グロース株

中国でのゲームビジネスを語る時には避けて通れない企業また、中国の巨大なSNS市場を独占状態にしている企業です。それがテンセントというスーパーアプリの企業です。

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テンセントとは

簡単に言ってしまえば、SNSのプラットフォーマーの覇者です。

1998年に中国の改革開放の先進地として成長を遂げつつあった南部、深センで設立。

テンセントが提供しているサービスで代表的なものでQQとWeChatというものがあります。

QQはパソコンのコミュニケーションアプリ。

WeChatはモバイルコミュニケーションアプリ。日本で言うLINEのようなコミュニケーションアプリです。

これらのコミュニケーションアプリを無料でユーザーに提供して、王者栄耀(Honor of Kings)などのゲームで稼ぐことが基本的な収益モデルです。

テンセントの成長の秘密

2010年代前半にエコシステム型企業への戦略転換を図る。

それまではQQやWeChatでC to Cをつなぐことがテンセント・プラットフォームの基本的な機能だったが、形成してきた顧客基盤を生かしてC to Bをつなぐ機能を強化した。

13年にリリースしたモバイル決済ツール、微信支付(WeChatPay)でC to B戦略の転換をした。

テンセントは、2014 年、アマゾンや楽天の中国版の京東集団(JD)に出資。15年には外食デリバリーの美団点評に出資して、エコシステムで提供される商品・サービスを強化した。これらパートナー企業と消費者とをつなぐ役割を果たしているのが、WeChatPayです。

 テンセントはWeChatPayから得られるデータに基づき、消費者やエコシステム参加企業の信用を「騰訊信用」で分析・スコアリングして、信用評価を構築している。

そして、消費者の生活シーン、企業のビジネスシーンに密着する形で、小口融資や保険、理財などの金融サービスを配置して、プラットフォーム上の取引の活性化を図っている。

テンセントの金融事業が微衆銀行(We Bank)です。従来の金融機関のサービスでは顧客対象としづらかった個人や中小企業を対象に、資金供給することを通じて、エコシステムの取引を増大する役割を果たしています。

テンセント・エコシステムや政府系信用情報システムなどのデータに基づき、QQ、微信の顧客に対し信用調査を行い、資金需要を予測して融資提案をしています。

これらは、中国ならではのシステムであり、欧米や日本がこれらをやろうとすると独占禁止法だったり、監視やプライバシーの面でなかなか実現ができません。

テンセントのゲーム市場

テンセントは、Activision Blizzard,Ubisoft,Epic Games,Riot Games,Supercell,Bluehole,Netmarbleなどのゲーム会社の「株主」や「親会社」であり、売り上げ高で世界最大のゲーム会社です。また、エンターテイメント産業にも進出しており、最新作のターミネーターはテンセントが制作に大きく関わっています。

しかし、近年の政府からのゲーム規制で売り上げが落ちているようです。そのため、テンセントは欧米への進出を目論んでいるとされています。

2019年[第3・四半期決算]

第3・四半期決算は13%減益。減益は2018年第4・四半期以来3四半期ぶり。

中国経済の減速や若年層の依存対策に向けたゲーム産業への規制強化、競争の激化などを背景にメディア広告収入が減少したほか、パソコン向けゲーム事業が低調でした。

利益は203億8000万元(29億1000万ドル)と、前年同期の233億3000万元から減少し、リフィニティブがまとめたアナリスト予想の234億5000万元を下回った。

売上高は21%増の972億元。しかし、予想の982億元には届かなかった。

主力のスマートフォン向けゲーム事業の売上高は25%増の243億元。

パソコン向けゲーム事業の売上高は7%減少。

メディア広告収入は28%減の37億元。

一方、決済サービスやクラウドサービスなどを含むフィンテック・ビジネスサービス事業の売上高は36%増の268億元。うちクラウドサービスは80%の増収でした。

株価(12月18日)

テンセントはアメリカ市場ではなく、香港市場に上場しています。

11月の第3・四半期決算で一時、下落したものの12月10日あたりから急激に株価が伸びています。その理由は、ナスダックに去年上場した子会社のテンセントミュージックが株の買い戻しで4億ドルの利益を出す見込みであることから爆上げのようですね。

最後に

テンセントは、非常に大きな市場中国を制覇した、グロース株です。まだまだこれからの成長を見込めると思います。しかし、これまでのような急速な成長は期待できないというのが私個人としての見解です。次のカギとなるのはテンセントがどのように欧米市場や新興国市場に進出し、成功できるかです。ここにテンセントの今後の成長のエンジンがあると思います。

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